厄年(やくどし)とは?数え年・年齢表・厄祓いまで基本からわかる実用ガイド

厄年の定義から数え年の計算方法、男女の厄年一覧表、前厄・本厄・後厄の考え方、厄祓い・厄除けの時期や準備まで、生活に役立つ形で解説します。

「厄年って何歳?」「数え年ってどう計算するの?」「厄祓いはいつ行くべき?」——厄年は、日本に住んでいても意外と"曖昧なまま"通り過ぎやすいテーマです。

この記事では、定義 → 要点 → 比較 → 具体例の順で、生活と実務に役立つ形で整理します。


定義:厄年(やくどし)とは

**厄年(やくどし)**は、人生の中で心身・家庭・社会的に転機になりやすく、体調不良や災難が起こりやすい時期として「忌み慎む」とされてきた年齢のことです。

神社本庁は、厄年を「体力的・家庭環境的・対社会的に転機を迎える時期」と説明しています。

辞書・百科事典では、厄年は「厄難の起こる年として忌み慎む年齢」で、地域差はあるものの、代表的な年齢(男25/42/61、女19/33/37)や、前厄・本厄・後厄の3年で慎む考えが示されています。


要点

1) 厄年は「数え年(かぞえどし)」で見るのが基本

神社本庁は、厄年の年齢は通常**数え年**で数えると明記し、数え年を「生まれたときがすでに1歳で、元日に1つ歳をとる」計算だと説明しています。

寺院でも同様の定義が示され、満年齢との違い(満年齢は誕生日で加算)を明確に説明しています。

数え年の最短計算(実用)

数え年 =(その年の西暦 − 生まれ年)+ 1

例: 2026年に1994年生まれ → 2026−1994+1=33(数え33)

2) よく使われる厄年の年齢(目安)と「大厄(たいやく)」

神社本庁の説明(地域差あり)では、厄年は一般に次の通りです:

性別 厄年(数え年)
男性 25歳・42歳・61歳
女性 19歳・33歳・37歳(+地域によって61歳)

その中でも 男性42歳/女性33歳大厄(たいやく) として特に意識することが多いです。

3) 前厄(まえやく)・本厄(ほんやく)・後厄(あとやく)

厄年は「その年だけ」でなく、前後を含めて3年(前厄・本厄・後厄) として慎む考え方が一般的です。

区分 説明
前厄(まえやく) 本厄の前年
本厄(ほんやく) 厄年本番
後厄(あとやく) 本厄の翌年

4) 「42=死に」「33=散々」は"語呂合わせ"で本質ではない

厄年の起源を語呂合わせで説明する説はよく見かけますが、百科事典は「語呂合わせにすぎない」とし、背景には年齢集団の折り目を神事の"役年"とする思想があると述べています。

(つまり、「災い回避」だけでなく、社会や共同体の役割とも結びついてきた、という見方です。)

5) 厄年は"悪い年"だけでなく、通過儀礼(節目)でもあった

神社本庁は、厄年の人々が祭礼に合わせて神事を奉仕し厄祓いをする例があること、厄年は還暦などの年祝いと同じく**「晴れの年齢」**と考えられていた側面、そして「厄」は神役の「役」に由来すると言われる理由を説明しています。


比較

数え年 vs 満年齢(まんねんれい)

方式 何歳スタート? いつ歳をとる? 厄年での扱い
数え年 生まれた時点で1歳 元日ごとに+1 厄年は基本こちら
満年齢 生まれた時点で0歳 誕生日ごとに+1 日常・行政ではこちらが一般的

「厄祓い(やくばらい)」「厄除け(やくよけ)」は何が違う?

神社本庁は、厄年に当たって神社に参詣し、災厄を祓う儀(厄除け)を受けることを説明しています。

寺院では「厄除け(御祓)」や護摩祈願などの形で行う場合もあります。

言葉は混ざりやすいので、実務上は**「厄年なので祈祷(祈願)を受けたい」**で十分通じます。


具体例

例1:自分が厄年かどうかを最短で判断する(2026年で計算)

2026年(令和8年)を例に、誕生日を使わず「生まれ年」だけで確認できます。

ステップ:

  1. 西暦の年(例:2026)を決める
  2. 数え年を計算:2026 − 生まれ年 + 1
  3. 結果が厄年リスト(男25/42/61、女19/33/37)に当たるか確認

サンプル:

  • 1994年生まれ → 2026−1994+1=33(女性の本厄の代表例)
  • 1985年生まれ → 2026−1985+1=42(男性の大厄の代表例)

例2:「前厄・本厄・後厄」を数字で固定する

代表例(数え年):

大厄 前厄 本厄 後厄
男性42歳 41 42 43
女性33歳 32 33 34

例3:厄祓いはいつ行く?

神社本庁は、数え年が元日に更新されるため「年齢が変わったときに厄祓いを行うことが多い」としつつ、いつまでに行う必要があるという決まりは基本的にない、誕生日など良い日柄を選んでもよい、と説明しています。

地域・慣習の違いとして:

  • 元旦に行う
  • 旧正月の節目として節分に合わせる
  • 年始〜節分までに行う
  • 年末に済ませて新年を迎える
  • 誕生日後に行う

など多様です。

例4:厄祓い(祈祷)を受けるときの準備

服装

神社本庁は「服装指定はないが、目上の方に会うのに失礼な服装は避ける」「神社独自の決まりがある場合は事前確認」「脱靴の可能性があるので靴下・ストッキング推奨」と整理しています。

当日の流れ(イメージ)

受付 → 待機 → 昇殿 → 祈祷 → 授与品(お札等)

例5:初穂料(はつほりょう/祈祷料)はいくら?

金額は神社・寺院で幅があります。例として:

  • ある神社は初穂料の目安を 5,000円以上 と案内
  • ある寺院は厄除御祓の初穂料として 7,000円/12,000円 を明示

「相場」を断定するより、行く先の公式案内を確認するのが最も確実です。

例6:本人が行けない場合、代理はできる?

「必ず本人でなければ不可」とは限りません。

  • 寺院のFAQで「代理の方によるお申し込みやご祈祷も可能」と明示している例があります
  • 神社でも「本人が参拝できない場合は代理での申し込みが可能」と案内している例があります

ただし対応は施設ごとに異なるため、事前確認が安全です。


生活者・企業人としての「厄年の使い方」実務メモ

厄年を「迷信」として切り捨てる/「絶対」として恐れる、の両極ではなく、神社本庁が示すように**「転機の時期」「通過儀礼」**と捉えると運用しやすくなります。

  • 健康診断・人間ドックのタイミングを前倒しする
  • 重大な意思決定(転職・独立・大型投資)の説明で「念のため慎重に進める」の"理由付け"として使う
  • 家族行事(七五三、年祝い等)と同様に、節目として家族で集まるきっかけにする

まとめ(最短で迷いを消す結論)

  1. 厄年は基本 数え年(生まれたとき1歳/元日に加算)で見る
  2. 代表的な本厄は 男25/42/61、女19/33/37(+地域により61)。大厄は男42・女33
  3. 厄祓いは「年始に行く人が多い」一方で、いつまでに必須という決まりは基本ない(地域差はある)
  4. 語呂合わせは本質ではなく、背景には「役年」など共同体の節目としての意味もある

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