長寿祝い(ちょうじゅいわい)とは?還暦・古希・喜寿…年祝い/賀寿を正確に整理する実用記事

還暦・古希・喜寿・米寿・白寿など長寿祝いの一覧、意味・由来・ゆかりの色、数え年と満年齢どちらで祝うか、メッセージ文例まで、根拠に基づいて整理します。

還暦(かんれき)や古希(こき)などの長寿祝いは、家族・親族の節目としてだけでなく、職場や取引先とのコミュニケーションでも登場します。

一方で「何歳で祝うのか(数え年/満年齢)」「それぞれの呼び名の由来」「色の意味」などが曖昧なままになりがちです。

この記事では、定義 → 要点 → 比較 → 具体例の順で、根拠に基づいて整理します。


定義:長寿祝い=「年祝い/賀寿/算賀」の系譜

神社本庁は、長寿を祝う節目の儀礼として 算賀祭(さんがさい)や祝賀奉告祭(しゅくがほうこくさい) を挙げ、命への感謝や家族・友人を大切にする心を確認する儀礼だと説明しています。

賀寿(がじゅ) は「長寿を祝うこと」を意味する語として辞書に載っています。

算賀(さんが) は、年齢を祝賀する風習で、40歳から10年刻みで祝う形があり、中国伝来で奈良朝ごろから行われた、という百科事典説明があります。


要点

1) 「数え年」と「満年齢」どちらで祝うかは、実務上"選べる"

神社本庁は、長寿祝いの年齢について**数え年・満年齢のいずれで数えても差し支えない**(地域差あり)と明記しています。

つまり「正解は一つ」ではなく、家族・本人の希望や地域慣習で決めるのが安全です。

  • 数え年:生まれたとき1歳、元日で加算(神社本庁の用語解説)
  • 愛知県神社庁は各祝いについて満年齢と数え年の両方を並記しており、実務的な参照に向いています

2) 呼び名の由来は大きく2タイプ

タイプ
古典・漢詩由来 古希=杜甫「人生七十古来稀」
漢字の分解・字形由来 喜寿=「喜」の草書体が77に見える/米寿=「米」→八十八 など

3) 色(ゆかりの色)は"象徴"として活用するもの

神社本庁は各祝いに「ゆかりの色」を示しています(赤・紫/紺・金茶/黄・白など)。

ただし、これは強制ルールではなく、雰囲気づくりの伝統的モチーフとして捉えるのが実務的です。


比較

数え年で祝うか/満年齢で祝うか

観点 数え年で祝う(伝統寄り) 満年齢で祝う(現代寄り)
メリット 神社・伝統説明と整合しやすい 誕生日ベースで分かりやすい(現代の年齢感覚)
迷いどころ 「満年齢より1歳ズレる」ことがある 神社・地域の説明と数字が違って見える
推奨 本人・家族が"伝統の型"を重視する場合 本人が若々しく、年齢のラベルを気にする場合

長寿祝いと「誕生日」「敬老の日」の違い

行事 説明
誕生日 個人の記念日
敬老の日 社会的に高齢者を敬う日(祝日)
長寿祝い(賀寿) 伝統的な節目年齢に名前が付く文化(還暦・古希・喜寿…)

長寿祝い一覧(意味・由来・色つき)

年齢は「数え年表記」が多い一方、満年齢で祝うケースも一般的です。神社本庁はどちらでもよいとしています。

下表は**神社本庁(ゆかりの色)愛知県神社庁(満年齢/数え年の併記)**を軸に整理しています。

祝い名 読み 年齢(数え/満) 意味・由来(要点) ゆかりの色
還暦 かんれき 61/60 十干十二支(干支)が60年で一巡し、生まれ年の干支に戻る(“暦に還る”)。赤い装いは「生まれ変わり」の象徴。
古希 こき 70/69 杜甫の詩「人生七十古来稀」に由来。 紫・紺
喜寿 きじゅ 77/76 「喜」の草書体が"七十七"に読めることに由来。室町末期ごろから行われたとする説明も。 紫・黄
傘寿 さんじゅ 80/79 「傘」の略字「仐」が八十に読めることに由来。 金茶色・黄・紫
半寿(盤寿) はんじゅ 81/80 「半」を分解すると八十一。将棋盤9×9=81から盤寿とも。 金茶色・金色・黄
米寿 べいじゅ 88/87 「米」を分解すると八十八。 金茶色・金色・黄
卒寿(鳩寿) そつじゅ 90/89 「卒」の俗字「卆」が九十に読める。鳩寿という別称も。
白寿 はくじゅ 99/98 「百」から「一」を取ると「白」=99。
百寿・紀寿(上寿) ひゃくじゅ/きじゅ 100/99(※) 「百寿」=文字通り100。「紀寿」=1世紀。60=下寿/80=中寿/100=上寿の整理も。
茶寿 ちゃじゅ 108/107 「茶」=十+十+八十八→108。 特になし
皇寿 こうじゅ 111/110 「皇」=白(99)+一+十+一→111。 特になし
大還暦 だいかんれき 121/120 2回目の還暦を意味するとされる。 特になし

※「百寿」の満年齢表記は運用が揺れます。愛知県神社庁は「上寿(満99・数え100)」の整理を示しています。


具体例(使い回せる形で)

例1:家族で「満年齢」で祝う場合(最も分かりやすい運用)

祝い名 祝うタイミング
還暦 60歳の誕生日(辞書でも"満60歳の誕生日を祝う"と説明)
古希 70歳の誕生日
喜寿 77歳の誕生日
米寿 88歳の誕生日
白寿 99歳の誕生日

この運用は、家族全員の理解が揃いやすく、日程調整もしやすいです。

例2:「数え年」でやりたい場合(神社の説明と揃える)

  1. まず「数え年=生まれたとき1歳、元日で加算」を前提にする
  2. 年齢表は、愛知県神社庁のように「満年齢と数え年の対応」を見ながら決める

例3:色を"押しつけない"形で取り入れる(失敗しにくい)

祝い名 ゆかりの色 取り入れ方
還暦 赤い小物、花、スイーツの差し色
古希 紫・紺 ネクタイ、ストール、花
米寿 金茶色・黄 花束やテーブルコーデ
卒寿・白寿 白系の花、上品な白の小物

「本人が着るのが恥ずかしい」「色のイメージが合わない」場合は、写真の小物だけ・花だけに寄せるのが無難です。

例4:メッセージ文例(そのまま使える)

家族向け(丁寧)

還暦(古希/喜寿)おめでとうございます。
これからも健やかに、穏やかな日々をお過ごしください。

職場・取引先向け(硬め)

還暦(古希/喜寿)を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。
ますますのご健勝とご多幸をお祈りいたします。

英語を添える場合(短く)

Congratulations on your Kanreki / Koki / Kiju.
Wishing you continued health and happiness.

実務チェックリスト(長寿祝いで迷わない)

  • 誰の慣習に合わせるか:本人/家族/地域/神社
  • 年齢カウント数え年 or 満年齢(どちらでも可、地域差あり)
  • 祝い名の確定:還暦・古希・喜寿…(一覧表で確認)
  • 色は"必須"ではない(モチーフとして軽く)

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