数え年(かぞえどし)とは?満年齢との違い・計算方法・今も使われる場面を実用目線で整理
数え年の定義から満年齢との違い、計算方法、厄年・七五三・還暦など今も使われる場面まで、迷いをなくすために実用目線で解説します。
「数え年で◯歳です」と言われると、満年齢(ふだんの年齢)とズレて混乱しがちです。一方で日本では今も、厄年・七五三・長寿祝いなどの"人生儀礼"の文脈で数え年が登場します。
ここでは 定義 → 要点 → 比較 → 具体例 の順で、迷いをなくすために整理します。
定義
数え年(かぞえどし)とは
数え年は、伝統的な年齢の数え方で、
- 生まれた時点を1歳 とし
- 元日(1月1日)を迎えるたびに1つ歳をとる
というルールで計算します。神社本庁(厄祓いの解説)でも、この定義が明記されています。
満年齢(まんねんれい)とは
一方、現代の日本で一般的な年齢は 満年齢(誕生日ごとに1歳加算) です。法律上の年齢の取り扱いは満年齢が前提で、1950年施行の「年齢のとなえ方に関する法律」が満年齢によって年齢を言い表すことを基本とする整理を示しています。
要点
1) 数え年は「年が変わると一斉に上がる」年齢
誕生日で増える満年齢と違い、数え年は 元日で年齢が更新 されます。
そのため、同じ年に生まれた人は(誕生日に関係なく)同じタイミングで数え年が増えます。
2) 数え年の基本計算式(いちばん簡単)
「ある年(西暦Y)における数え年」を出すなら、次が最短です。
数え年 =(西暦Y − 生まれ年)+ 1
この式は、神社等が説明する「生まれた時点で1歳+元日ごとに加算」という定義からそのまま導けます。
3) 満年齢から数え年へ「変換」する方法(現場で便利)
満年齢から数え年へは、次の考え方がよく案内されています。
| 状況 | 変換式 |
|---|---|
| 誕生日を迎えていない期間 | 数え年 = 満年齢 + 2 |
| 誕生日を迎えた後 | 数え年 = 満年齢 + 1 |
(「数え年は満年齢より1〜2歳大きくなる」の具体化です。)
4) いまでも数え年が使われる理由(実務上の答え)
日本社会では年齢の"公式"は満年齢が基本ですが、人生儀礼(神事)や伝統行事の文脈では数え年が今も使われます。
| 場面 | 説明 |
|---|---|
| 厄年 | 厄年の年齢は通常、数え年で数えると神社本庁が明記しています |
| 七五三 | 近年は満年齢で行う家庭も増え、神社側も「数え年・満年齢どちらでも」受けられると案内する例があります |
| 還暦などの長寿祝い | 神社庁の解説でも、厄年・還暦などと合わせて数え年の説明が置かれるなど、儀礼文脈での残存が確認できます |
比較:数え年 vs 満年齢
違いが一目で分かる表
| 観点 | 数え年 | 満年齢 |
|---|---|---|
| スタート | 生まれた時点で 1歳 | 生まれた時点で 0歳(誕生日で加算) |
| 増えるタイミング | 元日ごと に一斉に+1 | 誕生日ごと に+1 |
| 生活での主戦場 | 神事・伝統行事(厄年、七五三、年祝い等) | 行政・契約・制度(法律上の年齢) |
| 満年齢との差 | だいたい +1〜+2 | 基準 |
どっちを使うべき?(迷ったときの実務ルール)
| 場面 | 使う年齢 |
|---|---|
| 公的手続き・制度要件・契約 | 満年齢が基本(法律上の年齢) |
| 神社の祈祷・人生儀礼 | 数え年が前提で出てくることが多い(厄年は典型) |
| 七五三の年齢 | 家庭・地域・神社で柔軟(どちらでも可とする案内がある) |
→ 結局は 「数え年ですか?満年齢ですか?」 と一言確認するのが最短です。
具体例(自分の状況に当てはめる)
例1:生まれ年だけで「今年(2026年)の数え年」を出す
1990年生まれの人の、2026年の数え年:
2026 − 1990 + 1 = 37
この計算は「年(Y)を指定して一発で出す」ので、厄年や年祝いの確認で特に便利です。
例2:満年齢から数え年へ変換したい(誕生日がまだ来ていないケース)
仮に、いま満年齢が35歳で、今年まだ誕生日を迎えていないなら:
数え年 = 35 + 2 = 37
同じ人でも誕生日後は+1になるので、時期で1年ズレます。
例3:いちばん混乱する例(12月31日生まれ)
数え年は元日で増えるため、極端な例が起きます。
- 12月31日に生まれた子は、その日が数え年で 1歳
- 翌日の1月1日には数え年で 2歳
これは数え年の定義そのものから起きる現象です。
例4:厄年(数え年前提)で使う
厄年の年齢は通常数え年で数える、と神社本庁が明記しています。
つまり、厄年チェックは「生まれ年 → その年の数え年」をまず出すのが正攻法です。
例5:七五三(数え年・満年齢どちらでも運用される)
七五三は、神社によって「数え年・満年齢どちらでもご祈祷を受けられる」と案内されることがあります。
実務上は「子どもが当日スムーズに動けるか(着付け・写真・参拝)」が重要なので、家庭都合で満年齢を選ぶのも自然です。
コピペで使える「確認フレーズ」
「これは 数え年での年齢ですか? 満年齢ですか?」
「○○年(西暦)時点の数え年でいうと何歳になりますか?」
「七五三は 数え年/満年齢どちらで予定していますか?」